2021年初頭の劇的変化〜その2
2021年正月早々の大腸内視鏡検査で4mm大のポリープが見つかり、その場で切除。穿孔や合併症の恐れがあるため1週間程度飲酒や激しい運動、熱い湯船、旅行は禁止となった。この25年近く酒を飲まなかった日はないほどお酒の好きな僕に、果たして禁酒(休肝日を持つこと)は出来るのか?
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ボリープを切除した銀座のかりつけの胃腸科は銀座より京橋に近い。毎年の胃カメラや大腸内視鏡検査でめでたく異常なければ、"ご褒美"として帰りに京橋からすぐの東京駅地下にある甘くて辛い大阪カレーの「インディアンカレー」に必ず寄って食べて帰ることにしている。
前日の20時からだいたい検査当日の15時くらいまでは何も食べられないからお腹はペコペコ。いつも注文するインディアンカレー(ルー大盛)が出てくるなり、ひとくち目を口の中に流し入れ、舌を通じて甘くて辛いカレーをじっくりと味わい、食道を通って空っぽの胃にカレーが落ちていくその感覚は本当に痛快で美味しくて、独特の辛さも手伝って毎回涙を流しながらその絶品インディアンカレーを完食する。これは毎年の検査あとのルーティンだ。
でもポリープを切除した今回は、あんな甘くて辛いカレーは刺激が強すぎてヤバすぎる。だからお店には寄らずにオフィスに戻り、そのあとも白湯しか飲まなかった。
何件かの仕事を終えてからその日は早めに帰宅。会計時に看護師さんから手術当日から数日は刺激の少ないものにし、手術当日はおかゆやうどん等がベターって言われたので、帰途につきながら僕はその日の夕食のメニューやこれからの1週間の禁酒中メニューを考えていた。
お酒を飲まない夕飯って何を食べればいいんだ?しかも刺激の少ないもの......。帰宅してから冷蔵庫の中や食糧のストックのキャビネットをぐるっと一周見渡したところ生蕎麦を発見。看護師さんの指示に従い、切除手術当日の夕飯のメニューは限りなく刺激の少ない"ざる蕎麦"にした。味付けはめん汁のみ。油系は一切なしだ。
飲み物はビールはNGなのでピンチヒッターは炭酸水。炭酸水と"ざる蕎麦"というミニマルの極地と化したダイニングテーブルの卓上はディナーとしては地味すぎて本当に悲しくなった。酒を飲まないのでメインまでの前菜やつまみは必要ない。炭酸水で喉の渇きを潤したあと、一人前の"ざる蕎麦"は1分くらいで食べ終えた。
え?これでディナーの時間は終了???おいおい、酒がないのってなんて味気ないんだ。酒を嗜みながらちびちびとつまみをつつき、酒を何回かおかわりしてメインに至る。通常前菜からメインを食べ終わるまで1.5時間くらいかけている。気分のいい時や休前日は2時間以上食事の時間を楽しんできた。食事が終わってからもお酒の嗜みはつづくので、平日で2時間、休前日や休日で3時間近くは酒とともに過ごしてきた。
それが酒がなければ1分でディナータイムが終了???食事を早めに終えるのは健康的にも良いから歓迎すべきことなんだけど、その後の時間は何をすればいいんだ?酒が一滴も身体に入っていないから高揚感もないし、楽しくなったりゲラゲラ笑ったりすることもない。完全にシラフだ。晩酌を始めてからのこの25年以上こんな夜は過ごしたことがない。禁酒初日早々、夜長の過ごし方が分からず僕は途方に暮れてしまった。
禁酒をした人から身体の調子がすこぶる良いよ〜なんて話をよく聞いた。タバコをやめた10年前に体調がものすごくよくなった経験があるので禁酒しても同じ感覚になるだろうことは容易に想像できた。酒を断った翌日はどんな朝を迎えるんだろう?って期待を込めてわくわくしながらベッドに入った。ところが翌朝、起きてみてもいつもとなんら変わらない。気分爽快で希望に満ち溢れた朝を迎えられることを楽しみにしていた僕はちょっと拍子抜けだった。
それから2、3日酒を飲まない日を続けるとだんだん酒を飲まないことが楽しくなってきた。初日に持て余した夜長の時間は読書に費やすことにした。僕の横には酒ではなくホットのお茶。この冬は本当に寒いからホットのお茶は身体を温めてくれて体調管理にも良さそうだ。酒が入らず完全にシラフなので読書をしても完璧に頭に入ってくるし、翌日になっても内容を忘れることがない。
あと、4、5日あたりから体重が減り始めた。酒を飲まないと痩せるって聞いたけどこれはどうやら本当っぽい。お通じもいつも以上によくなった。酒によって死滅していた腸内細菌が復活して正常な働きをし始めたのかな?それと首や肩、背中のコリが完全になくなった。このようにこの時期から身体の調子がすこぶるよくなってきているのを自覚し始めた。
そういえばこの前知り合った映画監督さんが禁酒を始めたって言っていたんだけど、3、4日目あたりからデトックスの効果が出てくるって得意気に(笑)話しをしていた。禁酒してから翌日にはなんの感覚もなかった僕も、同様に4、5日目にして毒が身体から染み出して完全になくなったのを実感できた。禁酒は良いことずくめだわ!
その後、丸1週間禁酒を続けた僕は禁煙した時同様、僕でも酒と離れることができたという達成感でかなりの自信になった。そもそも今回のポリープ切除がなければ禁酒をする気は全くなかったし、タバコも吸っていないのに酒を禁じられたら何が楽しくて生きているんだっていうしょーもない持論をこれまでずっと振りかざしてきた。でも実は、酒を飲まないという試練を自分自身に課すのがただ単にいやだっただけだ。
1週間の禁酒期間を終えた後も無理のないように休肝日と酒を飲む日を設定して、1月はトータルで16勝15敗。酒に支配されていた僕が16日も休肝することが出来たなんて信じられないよ!この調子で2021年は365日中半分の180日は休肝日にしたいな〜なんて目標を立てちゃった。ストレスなくお酒を楽しみながら飲み、楽しみながら休肝することにするよ。
先述のとおり身体の調子がいいし、体重も減り、夜の時間を有意義に過ごすことができるなんて最高だ。しかも2月のKKの展示会のクリエイションも相当良いものになっている!
長年の僕の課題であったお酒との付き合い方が2021年初頭に劇的な変化を遂げた。さてクリーンな身体でさらなる高いクリエイションを創り出します!
〜おわり
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