誕生!MAISON PARADIDDLE!

2月は緊急事態宣言下ながら本当にエキサイティングだった。

新作のビデオシューティングや、新しいセールスパートナーのAND.ショールームの恵比寿での展示会への参加、事務所・店舗・工場を一体化したストア&オープンファクトリーの造作スタートなど、ブランドとしてまさに第二の創世を迎えたと感じている。

そのストア&オープンファクトリーは、総武線両国駅の東側約300mのJR高架下の路面にこの春誕生する。SNSでもこのブログでも何も情報を載せて来なかったので、今回のこのブログが初の情報解禁となる。

KATSUYUKIKODAMA PARADIDDLEにとって、直営路面店は2018年暮れにオープンした渋谷区の神宮前旗艦店(2019年に閉店)以来。あの当時は台東区柳橋に150平米のオフィス兼工場があって、神宮前と柳橋の両輪でセールスとプロダクションを回していた。

でも僕はブランド立ち上げ当初から「直営旗艦店と工場の融合」を作りたくて、常にその構想を持ち続けていたから、東京の西側の神宮前界隈でも東側の柳橋・蔵前界隈でもそれが出来る物件を探していた。

実際、東京の西側の原宿や中目黒で直営旗艦店と工場の融合」が操業可能な物件はないわけではなかったけど、坪単価が僕たちの予算と乖離したいたし、革や生地、材料の調達や配達といった日々の工場稼働面を考えると、原宿や中目黒といった東京の西側は現実的ではなかった。

その後、台東区柳橋に150平米の物件と出会った。広さ的には直営旗艦店と工場の融合」を操業させるには十分だったけど、そこはいろいろな製造系の会社が入居する商工センター的なビルの2階だったので店舗にするにはふさわしくなかった。

よって、渋谷区神宮前には路面旗艦店、台東区柳橋にはオフィス兼工場を別々に稼働させた。それからしばらくしてすべてを効率化させるために神宮前旗艦店を閉め、柳橋のオフィス兼工場も両国に移転・縮小してCOO COMPANY LIMITEDのグループに入りこの約2年半活動をしてきた。

この約2年半も「直営旗艦店と工場の融合」の夢を僕は1日たりとも忘れることはなかった。そんな中、去年からはコロナ禍へ突入した。ファッションは不要不急となり業界は冷え込み、小売店は壊滅的状況になった。

僕たちにしてもコロナ禍においては展示会は延期を余儀なくされ、卸先の百貨店やセレクトショップも非常に苦しい状況下となって、僕たちの主力商品であるバッグの出荷量はめっきり減った。その代わりに去年はKKマスカレイド(KKマスク)や、ステイホームのためのエプロン、コロナに対峙したアイロニーTeeなどをリリースしてコロナ禍をしのいだ。

コロナの第3波が騒がれ始めた去年の晩秋、両国のオフィスと工場のそばのJR総武線高架下に空き物件が出るという情報をCOO COMPANY LIMITEDのオーナーの草野社長から聞いた。地元では常連客の多かった居酒屋さんがコロナでデリバリー専門に業態変化させることになって、店舗は厨房部分のみを残してホール部分は契約を解除するとの内容だった。

広さは75平米の路面店。JR両国駅から徒歩6分、大江戸線両国駅から徒歩2分。近くに駐車場多数あり。一時的であれば荷物の積み下ろしのため車を店と工場に横付け可能。直営旗艦店と工場の融合」には絶好の広さと場所と条件だ。

そもそもCOO COMPANY LIMITEDの草野社長も過去にバッグの縫製工場を別会社で経営したことがあり、「直営旗艦店と工場の融合」はやりたいことの1つだった。過去に清澄白河や蔵前でジャストに近いサイズの物件が出てきた時に、草野さんと物件を見に行ったこともあったんだけど、どれも駅からの距離だったり建物の構造だったり駐車場の有無だったり、帯に短し襷に長しで契約には至らなかった。

草野さんと僕たちは共通の思いを持ち続ける中で、コロナによる社会状況の急激な変化で今のオフィスと工場の近くのすごい物件に空きがでた。ついに「直営旗艦店と工場の融合」が現実のものとなる可能性がぐっと高まった。COO COMPANY LIMITEDはその物件を即契約し、2021年の2月以降の入居が決定。契約後、社内でミーティングを重ねついに2021年春に積年の夢であった「直営旗艦店と工場の融合」がこの上ない環境でオープンすることになった。

僕たちはこの拠点を「MAISON PARADIDDLE」と名付けることにした。この「MAISON PARADIDDLE」はクリエイションからプロダクションまでを一貫することで、より一層マニファクチュールが創出するデザイナーブランドとしての地位を確立することができ、僕たちのクリエイションとプロダクションの世界観を毎日発信しつづけることの出来る唯一無二の場所だ。

「MAISON PARADIDDLE」は工場での縫製を眺めながらアイテムをチョイスすることができるので、KK側からのスタイリングの提案だけでなく、カスタマーとテクニシャンとの技術力の共有やカスタマイズの依頼、世界に一個のオリジナルパターンオーダーなどが可能。あと、オープンには間に合わなかったけど、近い将来アルコールの提供もするつもりだ。

毎月の限定品の「Once A Month」企画(後日詳細発表)もこの「MAISON PARADIDDLE」で最速で予約が出来る。もちろん現行モデルも購入でき、購入した商品はKKの配送センターから自宅にお届けする。

また初夏までに「Personal Bag Design Lesson by MAISON PARADIDDLE」と称したバッグデザインの個人レッスンをスタートする。このレッスンは次回のこのブログで詳細を発表する予定。

僕たちはこの春「直営旗艦店と工場の融合」であるストア&オープンファクトリーの「MAISON PARADIDDLE」を新拠点として一気にBtoCへと舵を切る。2021年は第二の創生という記念すべき年になること間違いなしだ。みなさま乞うご期待!!

*オープン日は3月末を予定しています。正式な日時が決まり次第、このブログや各種SNSで発表します。

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