新しい時代のクリエイター経営者

世の中がお盆休暇中でも隅田川の畔りのPARADIDDLE LABは稼働している。前にもこのブログでも書いたけど、PARADIDDLE LABのスタッフはパーソナル休暇取得制度なので、工場のスタッフ全員が一斉にお休みで生産ラインが止まったりすることはない。

パーツのサプライヤーはお休みで出入りもないのでもちろんいつもよりは静かだけど、今月末からスタートするポップアップ・ツアー用の商品生産が粛々と進んでいる。

この時期の都内は本当に過ごしやすい。首都高や一般道はガラガラだし、電車も空き空きで全くストレスを感じない。お休みしている飲食店が多いかと思いきや、チェーン店だけじゃなく個人店も意外とやってて、それこそランチの時間は満席になってる。

きっと問屋から仕入れしなくても、コストコやハナマサみたいなホールセール・スーパーがたくさんあるから、仕入れにはそんなに困らないんだろう。

このまえの日曜日の8月13日、仕事の関係で夜に銀座で食事したんだけど、新鮮な美味しい刺身も出てきた。半冷凍のチルド室みたな冷蔵庫の質もどんどん進化しているから、普段と変わらないとまではいかないまでも、夏期休暇中もそこそこの食材を楽しめる。この時期に仕事してても何ら不自由を感じないなんて、ホント何もかもが便利になってきてるよ。

その日曜の銀座は、レディスの雑貨・アパレル会社の社長と、最近デザイン事務所を立ち上げたデザイナー、そして僕の3人での会食だった。

レディスの雑貨・アパレル会社の社長は、僕よりも5歳上ながら、会社設立20年を迎えた大先輩の経営者。僕は独立してから事あるごとに色んな相談をさせてもらっている。特にこの1年は本当にお世話になっていて、僕が尊敬する経営者の中のひとりだ。

その先輩社長も数種類のブランドで直営店と卸しをやってて、レディスとメンズとの違いはあるにしても、自社ブランドを世に出し、そして成長させていくという仕事は僕と変わらない。しかもブランドを育てるだけじゃなく、成長させる土壌を作作るのも僕たち社長の仕事。その土壌っていうのはつまり、会社の価値をきちんとB/S上に表して資本の充実を図り、資金を確保・調達していく仕事のこと。僕たちはブランドの事業責任者であると同時に最高経営責任者なんだ。

前にもこのブログで僕はこう書いた。

"夢を語って、自身のクリエイションを自信とともに発表するだけのデザイナーになるのではなく、きちんと経営の中心になり戦略を打ち出し、確実に結果を残す施策を次々に打ち出すデザイナーこそ、僕の夢見た自身の未来像。そしてそこに様々な方との交流が生まれ、僕らのやることに賛同と参画をしてもらえる企業体をつくること、それこそが僕の考える真のクリエーターであり新しい時代の経営者だと、心から思っている"って。

僕たちは、商品を企画するのも仕事だし、経営を企画するのも同じくメインの仕事。夢のために自ら道を切り開きながら毎日を過ごしているんだ。

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