映画「コンテイジョン」に驚愕!
先週末の土曜日、朝6時に目が覚めた。そのままベッドにいて二度寝してもよかったんだけど、最近は二度寝しようとしても寝られないことが多いのでそのまま起きることにした。リビングにいきソファには座らずテレビの前の床に座って時間をじっくりかけてストレッチをすると身体が徐々に目覚めていく。
コーヒーを淹れたあと、ソファでコロナ関連のニュースをアプリで読み、twitterやinstaglamなどのSNSを一通りチェックしたあとテレビを見ながら土曜の朝のゆるい時間をのんびりと過ごした。政府からの外出自粛要請中で、さらに天気も冬に戻ったような冷たい雨なんで外を歩く人はほどんどいない。土曜は出勤する事が多い僕も、この週末は当初から自宅で過ごすつもりつもりだったから、デザインをするiPad proやApple Pencilを持って帰ってた。スタッフや外部ECチームともメールやChatworkで連絡が容易に取れるので、現在進行している仕事を進めるのはリモートワークでも問題ない。
起床から2時間後の午前8時、大阪のよみうりテレビ製作で全国ネットの「ウェークアップ!+プラス」を見始めるも、静かに過ごしたい土曜朝に強すぎる討論が繰り広げられる内容に少し疲れてテレビを消した。普段だったらそのまま見続ける事もできたけど、新型コロナウイルス関連のニュースがテレビでもネットでも溢れかえっていて、最近は少々疲弊気味。軽い食傷や胸焼けに近い感覚だ。
時間はまだ8時半を少し回ったところで、つい最近ラジオでジャーナリストの小西克哉さんが紹介していた映画「コンテイジョン」の事を思い出した。番組の中で小西さんが「今のコロナショック状況を完全に予言していてびっくりした」って言ってて僕はその映画名をメモっていた。ならばその映画を観てみようって事で、amazonのプライム・ビデオを開いた。ラジオ番組で小西さんが「もう10年くらい前の映画だから」っていって結構なネタバレをしていたんだけど、そのネタの内容はよく覚えていなかったので「コンテイジョン」は最初から思いっきり映画の中に入り込めた。
映画製作にあたり監督や脚本家は、世界保健機関(WHO)やアメリカの疾病対策センター(CDC)を取材し、疫学者やジャーナリストなどからアドバイスを受けたとの事で、繰り広げられる新型ウイルス感染拡大の模様は今の世界の実映像とほとんど変わらず本当にびっくり。初期段階でのCDCの危機意識の薄さや学校閉鎖への国民の否定的な意見、感染の世界的流行(パンデミック)で人々によるスーパーでの買い占めや暴動、爆発的患者急増(オーバーシュート)で崩壊に至る医療機関、外出禁止や都市封鎖(ロックダウン)での国民の移動制限、デマと陰謀論の拡散、それら全てが今起きている事とままったく同じだ。唯一現在と違うのはワクチン開発が比較的早い段階(1年以内)で成功したことくらいだ。とはいってもこの時点で、全米では250万人、全世界では2600万人が死亡しているいうストーリー。
この「コンテイジョン」、あまりにもリアルすぎて先述の小西克哉さんだけでなくいろんなメディアで紹介されていて、一様に驚きが書かれている。もちろん新型ウイルスの感染症拡大が現実に起きていて終息まで長い道のりの途中にいる僕たちにとっては、少し簡略されているかなとも思うけど、上映時間105分に内容濃くまとめられたこの作品は観てよかったって思える素晴らしい映画だ。
現在、全国の映画館は営業自粛要請で閉館されているけど、コロナ禍がはじまったころはまだ映画館もやっていて「1917 命をかけた伝令」を観にいった。全編ワンカットで創出された映像作品でこれも圧巻だった。ああ、映画館にもまた行きたいなぁ。何気なくやってた日常が本当に楽しかった。早くまたそんな日が来ること静かに祈る週明けの月曜日.......。