ネガティブな時期におけるポジティブなビジョン〜その2

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コロナウイルス感染拡大によるネガティブな時期において、ポジティブなビジョンとは何かを考えてみる。今回はその2。

2.コロナショックの中での自分探し:4/1のこのブログで僕のクリエイションの源といっても過言ではないのは料理だって書いた。特にランチはオフィスに簡単なキッチンを作ったんで、そこで毎日料理をしていると。そもそも料理こそがまさにクリエイションだから昔から週末はキッチンに立っていろんな料理をしてきた。その日の料理を考えてお酒を飲みながら自分の食べたい料理を作る。これが楽しい。実に楽しい。料理をするきっかけになったのは、新宿のしょんべん横丁(思い出横丁)に毎日のように通い続けていた2000年代前半、いろんな店をハシゴしたあと最後のシメで必ずといっていいほど寄った呑める中華屋の「岐阜屋」だった。コの字のカウンターに座り大将の作る野菜炒めやニラレバ炒め、チャーハンを眺めながら酒を呑んむのが好きだった。超強火のコンロにかかり変形気味の中華鍋を自由自在に振る大将の手捌きや、砂糖や塩胡椒、醤油や紹興酒の絶妙な調味を見るのは、僕にとって格好の酒のつまみだった。中華料理で極めて重要な調味料は、塩でも胡椒でも醤油でも唐辛子でもなく砂糖だっていうことは、この「岐阜屋」のカウンターでの調理ウォッチングから学んだ。いまでも中華屋に限らずイタリアンやカジュアルフレンチ、定食屋などオープンキッチンの店のカウンターで食事するのが大好きで、カウンター内の花板が演じる料理というアクトはどんな映画や芝居より見応えがあるって思う。そのうち僕はその花板を自宅のキッチンで自らが演じてみたいと思うようになった。とにかくあの包丁やフライパン、鉄鍋の手捌きを真似したい。そうなったらいてもたってもいられない僕は、気付いたら30cmの中華鍋を近所の金物屋で買っていた。いろんな料理をしてみたいけど、まずは「岐阜屋」に通い続けて学んだあの中華の味を再現してみたいっていう強い思いから、おしゃれなシルバー色のアルミパンやお手入れ簡単のテフロン加工されたT-falではなく、本格的な鉄鍋の中華鍋を買ったんだろう。買ったばかりの中華鍋は錆止め剤が塗られていてるので空焼きをしてからでないと使用できない。使い始めてからも洗剤は使わず水洗いが基本で、残った油で拭き取って保管する。汚れが落ちなくて洗剤を使った場合は乾燥後にサラダ油を塗り込んでから保管する。これを繰り返すことで自然テフロンになって中華鍋がどんどん黒光りして自分の色に育っていく。こんな面倒な鍋だからこそ使えば使うほど愛着が湧いてくるんだ。キャンプで使うダッジオーブンとの付き合いとよく似てる。ダッジオーブンといえば米国製のLODGE。これも鉄鍋なのでまずは錆止めワックスを空焼きして飛ばしたあと、オイルを染み込ませる。この作業をシーズニングって呼ぶ。何度も使って自分の黒色に育ったダッジオーブンを「ブラックポット」って呼んで満足感を味わうところは中華鍋とそっくりだ。中華鍋やダッジオーブンは、いつの時代も男ごころをくすぐる調理器具なんだ。ちなみに僕はダッジオーブンは先述の米国製のLOGDEを、中華鍋は日本の山田工業所製の打出片手中華鍋を使ってる。米国のLOGDEのダッジオーブン、日本の山田工業所製の中華鍋に関しては思うところたくさんあるので別の機会に。15年来そんな調理器具を使って作る僕の料理は少しづつだけどレパートリーが増えてきて、そろそろレシピを公開してみようかな〜なんて考え始めた。あっ、であれば「KATSUYUKIKODAMAのクッキング・マニア(仮)」と題してこのブログで公開して趣味をみなさんと共有しよう!これは楽しいかもな。いま色んなアイデアがあって整理中なんだけど、早い機会にこのブログをスタートしようと考えている。じつは前々からこの構想はあったんだけど具現化していなかった。でもついに機は熟した。コロナショックの中で新たな自分探しがはじまったぞ!

その3につづく〜

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