新作たちの必須項目

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少しまえにフラッグシップ・ストアのスタイリストの拓也がこのブログで紹介しているクロスボディ・チェストバッグ(斜めがけをして胸で持つ小さいボディバッグ)がスマッシュヒット中だ。去年の10月NYCに出張した時、携帯と二つ折り財布、パスポートをサクッといれて気張らずに持てるバッグが欲しいなって思い、帰国後に速攻デザインしたモデル。メッシュとホースレザーの2種類がすでにリリースされていて、雑誌SENSE掲載のRAMPONIのスタッズを打ったカスタムモデルは人気急上昇中だ。このあともディアレザー・モデルのリリースも控えていてKATSUYUKIKODAMAの新ラインが早くも独り立ちを始めた。

そしていま6月のパリの新作で、90年代リバイバル・アイテムを製作中。デザイン画をここで載せたいところだけど、それはまだNG。なかなかの力作なの期待してていただきたい。このリバイバル・アイテムにしても、僕らの定番PACKシリーズにしても、スマッシュヒット中のクロスボディ・チェストバッグにしてもそうだけど、バッグを持っていても両手が使えることが今は必須項目だ。

このところはバックパック・ユーザーが本当に多い。特にスーツ姿の方に本当に浸透している。しかもスーツにバックパックというスタイルは僕たちのなかで違和感が完全になくなってきた。この現象は東京が顕著なんだけど、バックパックがこんなに浸透したのってなんでなんだろうって佐古に聞いたら驚くべき答えが返って来た。

「スマートフォンを使うからでしょ」。

僕はハンマーで頭をぶっ飛ばされた感じがした。そうか!電車内でニュースを読むのも、歩きながら地図を見るのもスマートフォン。その時にバッグを持っていても両手が使えるのは絶対条件なのか!ブリーフバッグを持っているとスマートフォンを片手で操作しなきゃならない。トートバッグやショルダーバッグの場合、バックパック同様に両手が使えるけれども片方に重心がいくので体幹のバランスが悪い。それらに比べバックパックは両肩でバッグを背負うから重心バランスがいいし、スマートフォンをスマートに使こなせる。なるほど、iPhoneをはじめスマートフォンの普及がバックパックの定番化の大きな要因だってことを佐古から気付かされた。

さて、いま製作中の90年代リバイバル・アイテム。これも両手フリーなアイテム。懐かしさと近い未来感が交差する新作、ご期待ください。

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