ダイヤモンドの名を冠する
KATSUYUKIKODAMAでは初期アイテムからエキゾチックレザーをあしらったアイテム展開をしてきました。今日は根強い人気が今も続くマテリアル、『ダイヤモンドパイソン』にフォーカス。
ダイヤモンドの由来はそのルックスにあり、美しく並ぶウロコ模様が規則的にダイヤモンド(菱形)状をした様から名付けられていて。大きい個体は体長10mにまで及び、他のエキゾチックレザーにはないワイルドかつセクシーな雰囲気が最大の特徴です。
ここからは当ブランドのPACK-6/PYTHONを使って解説。
職人技の見せ所。
是非想像して欲しいのですがパイソンレザーは生地としてみたときに非常に長細いんです。その為小さなパーツや部分使いが圧倒的に市場では多いのです。
そこに白羽の矢を立てたのがデザイナーの兒玉と工場長の佐古でして。創業当時からの一貫した拘り、パイソンの柄合わせです。いわゆる接ぎ(ハギ)という技法になるのですがパイソンの様に1匹1匹で鱗の大きさが異なる言わば一点モノの生地を膨大な量の中から選りすぐり、あたかも1枚の巨大なパイソンから取れたような生地を作り上げる。一見どこで接いであるか全くもって分からないハイクオリティ。
これって単純な作業の範疇では到底出来ない事でして。普通の下請け工場に仕事を依頼しても出来ない事。例えば、接いで作りあげた生地がPACK-6になるというのが分かってないと出せない絶妙な柄どり、裁断のセンスの見せ所なワケです。
デザイナーが描き出したイメージにカタチを与える。工場長の佐古はPARADIDDLE社で不動のNO.1クラフトマンとして創業当時からこうしてデザイナーの兒玉とタッグを組みKATSYUKIKODAMA製品の圧倒的なクオリティーを生み出しています。
かなりマニアックな話だけど縫製するのと同じくらい時間をかけて行ってるKATSUYUKIKODAMAの拘りなのでご紹介させて頂きました。
パイソンレザーにはもう一つ特徴がございまして。
「蛇の抜け殻を財布に入れとくとお金がたまる」って聞いた事ありません?笑 もっともメジャーな一説としてのご紹介になりますが、古来より富や繁栄のシンボルとしての一面を持つ蛇。国や場所によっては神様として教えられています。このようなルーツから日本では昔から蛇の抜け殻をお財布などにいれ、今日では蛇革のお財布で金運上昇と言ったりするんですね。ということですので、もちろん当ブランドではZEITGEISTシリーズで展開があります。
ダイヤモンドパイソンの持つワイルドでセクシーな表情とスイスのriri社製Metalファスナーの輝きで織成すエレガントな雰囲気。使っていくたびに鱗が倒れ光沢をグングンと増していきます。この独特な光沢の上がり方こそパイソンのご賞味。しっとりと自分に馴染んできたパイソンレザーは頬ずりしたくなるほど魅力的ですよ!
実は僕はウォレット、セカンドウォレット、名刺入れ全てがパイソンです。今度は追記で経年変化として私物公開させていただこうかなと思います。(おそらく穴でもあいているようで貯まるどころか流れ出ていく一方ですので工場長に直してもらおうと思います)
Material memo_PYTHON
TAKUYATODA