什器が放つパワー・オーラ

フラッグシシップ・ストアの什器の打ち合わせで神奈川県藤沢市にある「さいとう工房」さんへ何度も足を運んでいる。さいとう工房さんにはKATSUYUKIKODAMAがスタートしてからポップアップやヴィジュアルプレゼンテーションなど様々な場面で什器の製作をお願いしていて、担当の森さんとはもう10年以上の付き合いだ。

森さんは、もともとは僕が30代前半の頃にハマっていた四駆のトライアルレースのチームメイトだった。四駆の世界で有名人の森さんにチームに誘ってもらい、多くの大会で一緒に闘った戦友。独立を機に僕はその世界を引退したんだけど、結果的に仕事の世界でまたご一緒することになった。

さいとう工房さんはレストラングループの内装や外資系ホテルのエントランス、アーティストのステージ装飾、ファッションショーのランウェイ装飾などを手がける金物アート集団。鉄を錆びさせて素材の表情を深めるエイジング技術の第一人者で、鉄を曲げたり削ったり磨き上げたり腐らせたり、とにかく金物の加工技術はおそらく右に出るものはいないと言っても過言ではない。

僕は、直営店を出す時はそのアート集団さいとう工房さんに什器製作は依頼しようってずっと思ってきた。今回の出店にあたり設計を埼玉県蕨市のインテリアオーネッツさんに、製作をさいとう工房さんへ依頼した。

で、この前さいとう工房さんへ陣中見舞いに行ったんだけど、納期がタイトの中で粛々と作業は進んでいた。作りかけの什器が工場に並んでいたんだけど、製作途中でもその什器たちはすでにギンギンとパワー・オーラを発している。良いものってそのもの自体から「良いものですパワー」が漲っているから、遠くから見てもすぐにその良さが伝わってくるもんなんだ。

さいとう工房の森さんにはフラッグシップ・ストアのコンセプトを伝え、これまで国内外で多用したポップアップ・什器をグレードアップさせた什器製作を依頼。僕たちが創造し生み続けるバッグたちが、さいとう工房さんの製作した什器に舞い踊る。

神宮前3丁目のKATSUYUKIKODAMAフラッグシップ・ストア、内装工事戦線異常なし！