秋のニューヨークへ

今週、ニューヨークへ出張する。

ニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジにあるセレクト・ストアとの商談がメインの仕事なんだけど、パリのショールームNoSeasonのKENJIくんもニューヨークに呼んだので、他のアポイントもちょいちょい入って、なかなかエキサイティングな出張になりそう。

ニューヨークは2003年夏に初めて行った。当時勤めていたブランドのセールスで合同展示会に出展したんだけど、それはそれは散々な結果だった。ニュージャージーにあるセールス・エジェントと一緒にまず卸先のターゲットを決めて、凝ったDMを作って全米中に送付し、展示会中に配るブランド・リリースを製作、日本から送った什器 + 当時日本にまだ上陸してなかったIKEAでたくさんの什器を購入してのブース作りなど、入念な下ごしらえをした上で満を持しての展示会だった。

にもかかわらす、受注はほんのわずか。過去2回のパリでの展示会の実績がそこそこだったので、いよいよ世界経済の中心のアメリカへ!的な感じで意気揚々の進出だったんだけど、結構な経費もかかった割に費用対効果がめっちゃ低いっていう結果に、会社は実績も付いて来ていたパリも含めて海外戦略中止命令を下した。

だから、ニューヨークは僕にとってほろ苦い思い出の地。

展示会の会期を終え、ニューヨークをリサーチした数日間の僕の心は真っ暗けっけだったと記憶してる。TVでお馴染みのタイムズスクエアーやマディソンスクエアガーデン界隈を歩いても「これ東京じゃん」って常に思っていて全く感動もしなかったし、憧れだったバーニーズ本店や豪華絢爛なバーグドルフ・グッドマンに入っても心は充電切れ状態。唯一楽しかったのは、ミートパッキング・ディストリクトにある取引店舗との商談とその界隈のゲイたちがたむろするバーでの食事くらいだった。

つまり僕にとってこれまで行った海外で、一番面白くなかった都市はニューヨークだ。

もう15年近くまえなので、街もすっかり変わっているだろうし、それこそ僕たちの取引したいお店もたくさん増えてると思うからそうはいってもすごい楽しみなんだけど、果たして今回の出張でニューヨークに対する僕の勝手な感情は払拭できるかな???

前回はセールス・エージェントがニュジャージューのハドソン川沿いの丘に上がオフィスだったこともあって、ニュージャージー側で仕事したり食事をしたりする日が多かったんだけど、今回は東側に足を伸ばしてブルックリンにも行ってみたい。グリニッチ・ヴィレッジやミートパッキング・ディストリクトのファッションエリアだけでなく、前回よく行ったチェルシーや滞在先だったソーホーももう一度ゆっくり歩いてみたい。

ちなみに滞在はマレー・ヒル。毎日夕方からたくさんある酒場へ出かけよう。

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【画像】先月滞在したLAのマリーナ・デル・レイ。NYは田舎町でのんびりしたLAとは全く違うことでしょう。

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