コロナ禍の中でいま僕は何をして過ごしているか?5月編〜その2
コロナ禍の中でいま僕は何をして過ごしているか?最近のトピックスを書き留める備忘録その2。
特別定額給付金のオンライン申請:新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の一環で、国民1人あたり一律10万円を支給する特別定額給付金の申請が始まった。すぐにオンラインで申請しようかと思っていたら、どうやらオンラインで申請を受けた役所の処理が混乱を来たしていて、オンラインよりもローテクながらハガキでの返信の方が現金支給が早いっていう何とも情けない情報がテレビやラジオから流れてきた。
おいおい、日本ってそんなにIT後進国だったの?じゃあ、不本意だけどハガキでの申請にするかな...、なんて思いながら数日過ごしていたんだけど、いつになっても役所からハガキが送られて来ない。現時点ではまだ急を要しているわけでもないから、特別定額給付金の申請はしばらく放置プレイでいくことに決めた。まあ平時から突然非常時になったんだもん。官公庁や役所の準備が追いつかないのもある程度は理解出来るけど、処理に相当な時間を要するからここはマンパワーで乗り切るしかないっていうバンザイ突撃的な役所の行動には疑問符を付けざるを得ない。
一般国民にしたってマイナンバーカードを未だに申請していなかったり、していたとしても「マイナポータル」へログインする暗証番号や取引するための暗証番号を忘れていたりして役所の窓口に長蛇の列ができているらしく、官民双方がもうグダグダ。平和ボケした現代人の中で非常時に備えていた人は一握りだったってことが今回のコロナ禍でモロに露呈しちゃったね。
僕の場合、会社関係で証明書を入手するのにマイナンバーカードがあればコンビニで簡単で発行出来るのでたまたま作っていたんだけど、そんな立場でもなければおそらくマイナンバーやマイナンバーカードの存在すら知らなかっただろう。作ったら作ったで顔写真付きのマイナンバーカードは運転免許証や健康保険証と一緒でIDカードとして色んな時に使えるし、この夏からはマイナンバーカード保有者を対象にしたポイント還元が開始されたり、来春には健康保険証としても利用出来るようになるらしく、なかなか使えるカードなんじゃないかと思う。
日本人は第二次世界大戦以前の経験から、国家が個人の情報を管理することにナーバスになっているのがマイナンバーカードがなかなか普及していない理由のひとつらしいけど、でもスマートフォンもっているだけで自分の行動履歴はダダ漏れなんだから、もう少し柔軟になってもいいのにね。さて、せっかくマイナンバーカードを持っているんだし、ハガキでの特別定額給付金の申請ってのも先述のとおり昔に逆戻りって感じで不本意極まりないから、やっぱりオンライン申請をすることにした。
申請はPCからとスマートフォンからが可能。PCからだとマイナンバーカードを読み取るカードリーダーが必要で、スマートフォンからだとスマホをカードにかざせば情報を読み取ってくれる。僕はカードリーダーを持ってるからPCからでもよかったんだけど、マイナンバーカードにスマホをかざすだけで氏名、住所、生年月日などが自動入力されるという手軽さを経験したかったんで、スマホから申請することにした。
「マイナポータル」という専用アプリから入っていくんだけど官公庁が作ったアプリの割にはわかりやすくできてるなっていう感想。申請が進めると「券面事項入力補助用」という聞き慣れない名前の暗証番号(数字4桁)の入力が求められる。つまり「マイナポータル」へログインするパスワードだ。入力しクリアすると氏名、住所、生年月日などが自動入力される。振込口座の指定やキャッシュカードの写真またはネットバンクであればアカウント画面のスクリーンショットのアップロードなどを行うと、先ほどとは別の「署名用電子証明書」(英数字6~16桁)という暗証番号を求められる。これはネットバンクやネット証券における「ログインパスワード」とは別の「取引パスワード」ってところだ。
つまり2段階認証をしているんだけど、その名前がわかりづらい。数字4桁の「券面事項入力補助用」の暗証番号は「ログインパスワード」、「署名用電子証明書」は「取引パスワード」で良くない?それの方が国民はよっぽど慣れた用語なのに、わざわざ役所言葉にしなくてもいいのになと感じた。ネットでのバンキングや証券、買い物に慣れている僕でも「券面事項入力補助用」とか「署名用電子証明書」とかの文言が出てきたときは少し戸惑った。この2種類の意味不明に近い文言による暗証番号要求でみんなが壁にぶつかるんだろう。
しかもマイナンバーの通知がきて暗証番号が初期設定のままだと、暗証番号は「失効しています」と表示されるらしい。「署名用電子証明書」は発行から5回目の誕生日を迎えたり、住所や氏名を変更したりすると失効するみたいで、マイナンバーが配布された当初の段階から暗証番号=パスワードは自分なりにアレンジしていない人はなかなかこの関門を突破するのは難しいだろう。しかもオンラインでは暗証番号の再設定はできず、役所の窓口に出向く必要があるそうで、だからいまどの役所の窓口も混乱・三密になっているんだと納得。
一見、特別定額給付金とマイナンバーカードは相性が良いだろうと思っていたけど、マイナンバーの配布を受けた国民個人がきちんと管理・運用していないと全く効力を発揮しないというなんとも使い勝手の悪いシステムになってる。暗証番号=パスワードがわからなかったり失効していて、あと一歩のところでオンライン申請を諦める人が続出している原因はまさにここにある。
さて、たまたま僕はマイナンバーカードを比較的多めに使ってきたので全てをクリアしてあっという間に申請を完了した。完了後、登録したメルアドに申請内容が記載されたシートがPDFで送られてきたし、さっきも書いたけどアプリ自体は簡単でわかりやすく優れた構造になっているだけに、何とももったいないというかお粗末というか.....。今回有効だった僕の暗証番号=パスワードはカード自体の有効期限(発行から10回目の誕生日)まで使えるそうだ。国が数千億円もかけて作ったシステム、みなさんも管理・運用を忘れずに。
〜おわり