全てのデザイナーに与えられた課題

完成したKKマスカレイドが5月15日から発送になって、この週末にはみなさんのお手元にも届いたのではないだろうか。そして早速KKマスカレイドをつけて外出したたことだろう。KKマスカレイドは「マスカレイドの下はスマイルを❤︎」がキャッチコピー、みなさんもいつも笑顔でいていただきたい！

新型コロナウイルス感染拡大は国民の外出自粛が功を奏し、気温や湿度の上昇も重なってやっとこ小康状態になってきた。PCR検査を抑えてきたからそもそも日本の感染者数って実際はどうなのかっていう疑心はあるにせよ、拡大し続けたコロナウイルスの感染が減少傾向になって、地方から経済活動が徐々に再開していっている今の状況は、ネガティブな情報を聞き続けて疲弊した僕たちの心に一寸の希望の光を灯してくれている。また秋に第二波がくると言われているし、この第二波は第一波よりも感染拡大が大きいかもという予測もあって、油断しちゃいけないし予断は許さないけれども、いかにしてコロナと共存(with corona)しながら自由な生活と経済活動を維持していくかという問いは、現代に生きる僕たち全員に与えれた課題なんだろう。みんなで様々な視点から知恵を出し合ってその課題を解決していかなければならないと強く感じる。

僕たち全員に与えられた課題といえば、コロナウイルスは僕たち世界中のファッション・デザイナーに共通の課題を与えた。それはwith coronaで生活の必須アイテムとなったマスクのクリエイションだ。マスクは本体と耳にかかるコードの2素材のみで大きさも形もどれをとってもほぼ一緒。これまで医療用でしか使われて来なかったからそこにファッションの要素は当然皆無だ。しかし生活に必須のアイテムになったからには他とは違うものをつけたいという人は必ず増えるし、そもそも僕自身は他とは違うマスクをつけたいってずっと思ってきた。自身のブランドのカスタマーにも他とは違うものをつけてもらいたい。こう考えるデザイナーの想いやカスタマーからのリクエストがムーブメントとなって、世界中ファッション・デザイナーに対して一斉にマスク・クリエイションという問題用紙が配布された。まさに大学入試センター試験のように！

この問題用紙に意欲的に回答するデザイナーもいれば、特徴を出しづらいアイテムだけに回答が出せないデザイナーもいる。そりゃそうだ。世界同時に同じものを創造して回答が求められているから有名無名問わずに比較されるし、カッコよくないものやダサいものを創っちゃったら格好の笑いのタネになる。エイプリルフールの日に飛び出したアベノマスクがいい例だ。だから意欲的になれないデザイナーが多くいるのは理解できるし、縫製工場やニット工場が出してきたいわゆる流れ品に乗っかるデザイナーが多いのも頷ける。しかしそれこそ今はデザイナーとして才能の見せ所。自分を信じてどんどん新しいマスクを創造しようではないか！！

今回KATSUYUKIKODAMAとしてリリースしたマスクはイタリア・ベネチアのマスカレイド・マスクを創作イメージにして創った。だから名前は「KKマスカレイド」。生地はブラックやレッド、カーキ、ネーヴィといったはっきりとした色を使い、耳にかかるコードとストッパー、ブランドネームは全てブラックに統一してメインと付属のコントラストを際立たせることで、派手なマスカレイド・マスクのイメージを踏襲した。

「KKマスカレイド」のコンセプトはブランドのコンセプトと同じ「佇まい」。付けていても置いていても吊るしていても、クールでヴァイブを感じるマスクだ。マスカレイド＝仮面をつけることで、凛々しくもなり妖艶にもなり。素性を隠して交流し、窮屈な日常からの開放感を味わったベネチアのカーニバルのように、コロナ禍の中でもKKマスカレイドをつけてポジティブな思いは忘れない！そんな想いから誕生したのが、みなさんのお手元に届いたKKマスカレイドだ。

5月3日の21時にスタートした第一弾の予約販売はアクセス集中で回線ダウン。1時間くらいしてやっと復旧してからは、凄まじいオーダーの嵐で、1時間もしないでBLKとNVYの2枚セットがソールドアウトに。その後すぐに4色セットもソールドアウトになりカーキは深夜に完売。レッドも1日で完売となった。暗いコロナ禍の中で本当にエキサイティングな時間だった。みんなクールなマスクを求めているんだなって心底確信することになった。

さて、5月21日よりKKマスカレイドの再販が決定した。販売の方法は前回同様で、色は、ブラック、ネーヴィ、カーキ、レッドの4色。価格は各色2枚セットで1,900円(税抜)、ブラック、ネーヴィ、カーキ、レッドの4枚セットで3,800円(税抜)の2パターンでの販売。日本製でなおかつ自社工場生産。前回購入できなかった方はこの機会に是非！