KK的「私の地図」〜前編

僕は昔から雑誌の立ち読みが趣味で、高校時代から学校帰りに毎日のように本屋に寄ってはいろんな雑誌を立ち読みしていた。BURRN!やロッキンF、ヤングギターをはじめとする音楽誌や、ホットドッグ・プレスやポパイ、メンクラやメンノンなどのファッション誌などの月刊誌もちろん好きだったんだけど、主に立ち読みをしていたのは、リアルな「今」を読み取れる写真週刊誌。僕が小学校高学年の時に創刊したFOCUSや、かなりの頻度でスクープを連発してしてグラビアも豊富なFRIDAY、そして僕が高校1年の時に創刊し今に至るまで見逃した週はないほど読んできたFLASHなどを必ず本屋で立ち読みして帰った。

発行は毎週火曜がFLASH、水曜がFOCUS、金曜がその名の通りFRIDAYなんで、30年前でも写真週刊誌を通じて立て続けに「今」の情報を手に入れることができたし、月曜発売の週刊現代・週刊ポストを入れると、毎週木曜と週末以外はフレッシュな芸能ニュースや政治の事件や災害、事故などの情報を、ページいっぱいのドデカい写真とともに知ることができた。家に配達されてた新聞や、テレビなんかではなかなか報道されることのなかった複雑な事件や、ニュースのウラのウラまで迫る写真や情報も多くて、思春期の僕には相当な刺激だった。今ではネットニュースであらゆる情報が溢れかえっているけど、当時は写真週刊誌がその役割を担っていたと思う。

僕の立ち読みの場所は、高校〜大学時代は近所や街の本屋で、社会人になると急速に増えていったコンビニのブックコーナーになり、そして現在はiPadでいつでもどこでもとなって、時代とともに変化した。

今ネットの毎月定額の雑誌読み放題サービスを利用してて、読みたい時に読みたい雑誌をDL。本屋やコンビニと違って売り切れがないので読み損ねることがないし、バックナンバーもDLできるんで立ち読みの質が劇的に変わった。昔はスクープ記事があった号は完売の店ばっかりで、近所の本屋やコンビニを何軒も探し回った。1軒目で当日発売の写真週刊誌が偶然なかった日には、何かのスクープがあったんじゃないかと疑心暗鬼になって、これまた見つかるまで血まなこになって本屋をハシゴした。なのにやっと見つけた写真週刊誌に何のとくダネもなかったなんってこともザラだった。本当にネットとタブレット(スマートフォンを含む)のおかげで時間を無駄に使うことなくたくさんの周辺環境が変わったよ。

さて、前置きがすごく長くなったんだけど、昨日も雑誌読み放題サービスからDLしたある週刊誌を読んでて面白い記事に出会った。「私の地図〜あの場所に帰りたい〜」っていう既に363回を重ねる連載で、毎回ゲストに思い出の場所を数カ所あげてもらって語ってもらうコーナー。今週は現在リバイバル中でバブル期のトップアイドルの荻野目洋子さんだった。

このコーナー自体、僕は初めて読むんだけど、ゲスト自身の生い立ちとか青春時代、20代の頃やもっと大人になってから等が語られてて読んでて面白い！日経新聞の「私の履歴書」みたいなんだけど、話題の人にスポットを当てていて、しかも週刊誌らしい軽快な文章なんでストレス・フリーで読むことができる。

これはいい企画だな〜！ってことで次回、KATSUYUKIKODAMA的「私の地図」をこの場で語らせていただきます。

中編へつづく