東京の桜の美
今週は桜も満開、寒さのストレスもなくなりつつあって、大好きな季節の到来だ。この前の土曜日、靖国通りで九段下界隈を通ったら千鳥ヶ淵の桜を見に来た花見客でごった返していた。そのまま靖国通りを東へ進み柳橋のPARADIDDLE LABへ向かおうとしたんだけど、あっ!と思い返して靖国神社前を右折、ルートを変更して北の丸方面へ向かった。
ルート変更をしたわけは、北の丸公園の中を通る代官町通りの桜並木が見たかったから。ここの桜並木が僕は大好きで、毎年この時期は大渋滞するんだけど、わざわざ代官町通りを通ることにしている。いつもはスイスイ走れるこの通りも花見客による渋滞でかえって桜をゆっくりと見物しながら走れるし、このルートの選択は春の到来を感じさせてくれる僕にとっての恒例の年行事なんだ。
千鳥ヶ淵方面から竹橋まで抜ける代官町通りは、入ってすぐのお堀に垂れ下がる千鳥ヶ淵の桜がまず絶景で、通りを進むと大島桜や山桜が咲き誇り綺麗な濃いピンク色の陽光が桜並木を盛り上げる。陽光と奥にある洋風建築の国立近代美術館工芸館の紅のコントラストは息を呑むほど美しい。
その向かい側にある乾門が開いているとそこから見通せる皇居内の桜もこれまた最高だ。乾門からは秋も紅葉が見渡せて本当にここは素晴らしい景色だ。ちなみにこの春は皇居南側の坂下門から北側の乾門まで一般公開されていて今は平日でも花見客でいっぱいだ。乾門を通過すると毎日新聞本社のある竹橋まで丘を下るんだけど、そこからの眺めも最高。代官町通りはたった5、600mくらいなんだけど、見所満載なので車ではなくて散歩もおすすめだ。
フラッグシップ・ストアのある神宮前方面から北の丸の代官町通りまでくる前にも名所がたくさんある。青山通りの赤坂見附の立体交差から見る紀尾井町界隈の桜も綺麗だし、三宅坂左折するとすぐの最高裁判所の桜も美しい。そのすぐ隣の国立劇場のエントランスの大きな桜も毎年威風堂々咲き誇る。代官町通り直前の英国大使館の桜並木も僕の中で名勝トップ10入りしている。ホント東京って素晴らしいよ。春夏秋冬いつの季節も常に「美」を感じるし、その中でも特に春は最高だ。
今朝とある桜の木の下で、満開の桜を見上げながら一服しているおじさんがいた。僕はタバコは吸わないんだけど、さぞかしそのタバコは美味しいだろうなぁと思って羨ましかったな〜。
【画像】朝の早い時間だから空いている代官町通り。この時期の週末は毎年大渋滞になる。