「ONE OF A KIND」〜 前編

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去年の初夏、パリのショールーム"NoSeason"で、伊勢丹メンズのバッグのバイヤー井波さんから翌年春のイベント「ONE OF A KIND」の話があった。コンセプトに同調してくれたらぜひ参加してほしいとのお話で、その内容をじっくりと聞いてみた。

去年に行われた『TOKYO MEN'S FES 2017 @ ISETAN』でもフェスの中心コンセプトは「ONE OF A KIND」。"個"の時代を楽しむむために、自分だけのこだわりのひと品を探し出すイベントだった。バイヤー渾身の一点ものから、人気デザイナーが出品するフリーマーケット、 靴磨きのワークショップや魅力溢れる限定品の販売、 普段はメンズ館には登場しないショップやブランドなど、 どこを見ても楽しめる、大人の男のためのまさに"お祭り"。その続編が今春(←話をした時点では来春)に行われるとのこと。さらにその続編の「ONE OF A KIND」では、デザイナーの僕自身のルーツにスポットを当てた限定アイテムの製作を依頼したいとの内容だった。

洋服や靴、バッグのデザイナーたちのルーツにスポットを当てた商品が一堂に並ぶなんてそんなマッチングはまずないし、面白い企画だな〜って思って二つ返事で快諾した。

僕のルーツといえば、時代はもちろん80年代。カルチャーはメタル。何度もここで書くけど、MOTLEY CRUEやRATTに代表されるLAにおけるメタル・ムーヴメントが僕に相当な影響を与えた。

そんな僕のルーツのメタル・ムーヴメントをバッグにしたらどうなるのか???パリからの12時間のフライトは、出来上がったバッグをイメージしながら過ごしていた。

つづく

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