次なる寵児
AUTUMN2018・パリ・ファッションウィーク用のサンプル製作が年の瀬になってぐんぐん加速して進行中だ。
AUTUMN2018のシーズンコンセプトは「DECORATIONS and the BEAUTY」で、"KATSUYUKIKODAMAのアイテムがあなたらしさをデコレーション"がテーマの骨格。カラーは原点回帰の黒で、新領域への突入を感じさせる新作の数々が年明けに完成予定だ。
長らく続いたバックパックのトレンドは市民権を得て定番化し、新たなうねりを待つ渇水したマーケットに楔(くさび)を打ち込むであろう新作たちは、まだ立体になっていないパーツ状態でもパワー・オーラをギンギンに発している。
隅田川の畔りの自社工場のPARADIDDLE LABは、28日で仕事納め。静まり返ったLAB内でオーラを放つ新作のパーツを眺めなていると年明けのパリのイメージがぐんぐん膨らんでくる。
原点回帰の新作、一言で表すとそれはまさにブランドコンセプトの「佇まい」。静寂と力強さと兼ね揃えた美。それに正面から向き合い生み出される新作は、間違いなく新領域の牽引役となる。
トレンドが成熟するとマーケットは次の寵児を待つ。皆が待ちわびる寵児は何なのか?そしてその誕生はいつなのか?新領域と新領域の端境がまさに今で、その端境が長いかどうかを決めるのは新たなうねりを作り出すブランド側。さて、次のパリで僕たちをはじめ世界中のブランドたちがどんな寵児を生み出してしてくるか!?本当に楽しみだ。
僕たちが生み出したPACK1たちのDENSITY MANIAは、バックパックを時代のメインストリームに引き上げた。しかもハイエンドの領域でのストリートアイテム展開は斬新そのもので、今も膨張を続けながら突進中だ。ストリートとハイエンドと美が融合したDENSITY MANIAはまさに時代の寵児となり、PACK1からPACK6まで次々と誕生した寵児たちが成長し大人になり、ついには市民権をも得た。
年が開ければKATSUYUKIKODAMAの新作たちが誕生する。DENSITY MANIAを創り出したときと全く同じで、マーケットが次の大きなうねりを求める最中にパリで発表する。
新作のメインアイテムは、4500万年前に琥珀の中に閉じ込められた花「STRYCHNOS ELEKTR(ストリクノス・エレクトリ)」の名を与えられた新作はこれまで同様に静寂と力強さを兼ね揃えた美を有し、まさに新たな「佇まい」のアイテムだ。
まずは2018年の幕開けとともに、パリでKATSUYUKIKODAMAの未来の可能性を感じてください。
さて、2017年も大晦日。
皆さまに支えられ今年もまた本当に素晴らしい一年を過ごすことができました。今をこの一瞬を大切に生きながら、良い年を迎えようと思います。心より皆さまに感謝いたします。いつも本当にありがとうございます。そして、来年もその後も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
皆さま、良いお年をお迎えください。