イタリアを飛び立ったRAMPONI社のグラッファーテ

今年もクリスマスがやってきた。天皇誕生日の23日が土曜だから、週末は完全な休日となるため、師走の鐘が鳴り渡る昨日の金曜日はどこも人でごった返していた。

欧米の会社は22日まで仕事でそれ以降は年始までクリスマス・年始休暇に突入する。KATSUYUKIKODAMAのショールームのNoSeasonや海外の取引会社からもグリーティング・メールが届き、否応なしに年の瀬を感じさせられる。さらに今年はイタリアのRAMPONI社とのやりとりがその気分に拍車をかけてる。

1月のAUTUMN2018・パリ・ファッションウィーク用の新作にRAMPONI社のグラッファーテ(英語ではネイルヘッド:爪つきのスタッズ)を打つウォレットがあって、そのサンプルを製作するためには、どうしても年内に現地イタリア・コモのRAMPONI社からパーツを送ってもらわなけば間に合わない。

現行のKATSUYUKIKODAMAのスタッズ・ウォレットはイタリアからRANPONI 社とは別の爪つきスタッズを仕入れて東京で打ち込み加工をしていたんだけど、新作のウォレットは僕たちが手配した革にグラッファーテをイタリアのRAMPONI社で打ち込み加工してから日本に送るスタイルをとる。

「Borchie Graffate Origine Italiana, Assemblato In Giappone」

1月のAUTUMN2018・パリ・ファッションウィークでは、「グラッファーテ(爪つきスタッズ)をイタリアで打ち、日本で生産」した新作ウォレットが誕生する。

昨日の夜おそく、RAMPONI社の日本代理店のリマーニの三浦社長から、クリスマス休暇前ぎりぎりでなんとかグラッファーテ付き革パーツがRAMPINI社から輸出されたとの連絡が入った。この数ヶ月、この新作サンプルの製作のために三浦社長と様々なタッグを組んできたんだけど、RAMPONI社から年内にサンプル用のパーツが届くのがパリ・ファッションウィークで新作ウォレット発表のデッドラインだったので、出荷の一報に胸をなでおろした。

革をイタリア・トスカーナで製作し、ウォレット用に裁断後コモのRAMPONI社に送ってグラッファーテを打ち込み加工をしてから日本へ送る。テキストで書くとそれほど大変そうに感じないんだけど、いやいや現実はかなり困難。

革タンナーは革を生産するところで裁断はしない。革の厚さを均等にするワリ漉き屋とウォレットの型に抜く裁断屋はそれぞれ別の会社で、グラッファーテの塗装と打ち込み加工をするRAMPONI社を含めると、イタリア国内で4社が絡む。

さらに一貫した運送会社の手配や日本への輸出や通関関連を手配するロジスティック会社も必要で、ただ単にグラファーテの打ち込み加工がされた革パーツをに日本に輸入すると思ったら大間違いだ。

グラッファーテの配置はKATSUYUKIKODAMA側が製作してリマーニさんを通じてRAMPONI社に送り何回かの修正が入る。事前のこの作業もそこそこの時間を要する。

そんな困難で時間もかかるのならこれまでと同じく爪つきスタッズをイタリアから輸入して日本で加工すればいいじゃない?なぜわざわざイタリア本国のRAMPONI社でグラッファーテの打ち込み加工をするの??

それは新作をパリで発表したあとにこのブログでお話するのでそれまでは内緒!乞うご期待です!

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【画像】RAMPONI社でグラッファーテの打ち込み加工がされたウォレットの革パーツの試作第一弾。12月初旬に届いた完璧すぎる1stサンプルのクオリティを確認後、2ndパーツサンプル製作に突入した。で、来週ついに2ndのパーツサンプルが日本に届く。

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