ANTHEMイヤー

今年は本当にANTHEMイヤーだ。

僕が中学生だったころからの推しバンドのANTHEM。今年デビュー38年目で、4月にリリースされた通算17枚目の新作「CRIMSON & JET BLACK」は、キャリア初の全曲英詞で世界同時発売というこれまで以上の超意欲作だ。1曲目の"SNAKE EYES"から名曲がずらりと並び、最高傑作の名に相応しい名作が誕生した。

リリース前にはHM専門誌の"BURRN!"や"WeROCK"で大特集され、リリースに伴う全国ツアーを発表、先行リリースされたシングル"WHEELS OF FIRE"のMVや、YouTubeで先行配信になったMVの"SNAKE EYES"は、世界中から絶大な評価を得て、そのアルバムの全体像には期待が高まる一方。

僕はアルバム全体のヴァイブスを味わうため先行リリース系の音源やMVはこれまでどのバンドにおいても一切聴かないんだけど、今回のANTHEMに新作でも同様に聴くことはお預けにしてその傑作のリリースをまだかまだかと待ちわびた。

アルバムはもちろん配信でも聴けるんだけど、僕はアルバムジャケットがプリントされたアクリルコースターと前作のライヴツアーのブルーレイが付録されたセブンイレブン限定のCDを予約。でも、コースターもブルーレイもCDもリリースされてから4ヶ月以上経った今日に至るまで未開封!大切に部屋に飾ってる(笑)。 配信ではなく現物のCDが欲しい!おそらく最高傑作で名曲揃いのこの大作は現物で持たなければ!そう思わせるほど、新作に対する僕の期待は大きかった。

そしてついに「CRIMSON & JET BLACK」がリリースされた当日、僕は何十回もリピートで再生して、テープが擦り切れるほど(テープじゃなく配信だけどw)聴き込んだ。リーダーの柴田さんや他メンバーもインタビュー記事でその傑作のクリエーションやテクニカル面、そしてミックスの完成度などを達成感と誇りに満ち溢れて述べてるんだけど、なるほど、この楽曲や各パートのクオリティは和製HMバンドの域を遥かに超え、世界でのトップに君臨する名作中の名作だと、僕は心より納得した。そして僕は、6月にZepp新宿で行われるツアーファイナルに向け、移動中のみならず四六時中ANTHEMを聴いて聴いて聴きまくった。

そのZepp新宿のツアーファイナルは、運良くオフィシャル先行発売で早い番号が取れ、最前列に近い3列目でANTHEMを拝聴!!やっぱり前列付近で観るライヴはメンバーの表情やテクニックが近くで観ることができ、思いっきり臨場感を味わえて本当に最高だった。

Zepp新宿のツアーファイナル以降は、秋に再び行われることになったツアーまではANTHEMを観れるのは韓国公演のみ。国内でのANTHEMイヤーもちょっと一休みかなと思っていたら、ヴォーカルの森川之雄さんの生誕60年記念スペシャルライヴ「VOICE OF GOLD」がANTHEMが主催して8月に聖地クラブチッタ川崎で行われることが発表された。

1日だけの記念イベントは、現ANTHEMや、MAD大内さんを迎え1991年時代のメンバーで構成されたANTHEM'91のほか、森川さんの過去のバンドのPOWER NUDEや、ギタリストの梶山章とのプロジェクトのGOLD BRICKが出演するというだけにチケットは速攻完売御礼。

ありゃ〜いけないや〜〜って残念に思っていいたところ、ありがたいことに数年前よりお付き合いしているMAD大内さんから招待をいただいて、クラブチッタの2階のゲストエリアで観れることになった!MAD大内さん、本当にありがとうございます!!

 僕にとってクラブチッタの2階は憧れの場所。というのも、クラブチッタのほとんどのライヴでは、1階席がオーディエンスエリアで、2階席は関係者他ゲストエリア。僕はいつも1階のオーディエンスエリアから2階を見上げて、今日はどんなゲストが来ているのかな〜なんて羨望の眼差しを送ってた。その2階席で現ANTHEMやANTHEM'91、POWER NUDEやGOLD BRICKを観ることが出来るなんて幸せすぎる!!

今回出演するANTHEM'91の時代は僕は現役のバリバリANTHEMファンで、1992年に新宿の日清パワーステーションで行われこのメンバーでの解散ライヴにも参戦し、大泣きしながら当時のANTHEMとお別れした。その後の森川さんのバンドのPOWER NUDEや、プロジェクトのGOLD BRICKのアルバムは全作買って聴いていたので、8月の森川さんの生誕60年記念スペシャルライヴ「VOICE OF GOLD」は興奮しないはずがない。

そのスペシャルライヴ当日、開場30分前にクラブチッタに到着。入場を待つお客さんの長蛇の列を横目に、ANTHEM関連のライヴにおいて初めての関係者ゲートよりの感動の入場!入場時ゲストのシールをもらい(←これ昔から超憧れだった)、それをTシャツの見える位置に貼って2階席の階段を上っている時なんて、感無量そのもの(笑)!2階席の扉を開け、まだ幕のかかったステージやオーディエンスエリアを一望した瞬間、僕のボルテージはライヴ前にもかかわらず早くも天に昇りつめた。

 そのライヴは、現ANTHEMからスタートし、POWER NUDEからGOLD BRICKが次々とプレイ、ANTHEM'91から現ANTHEMに戻って、二度のアンコールを挟み、最後はイベント恒例の全プレイヤーでの"WILD ANTHEM"のセッションで全編が終了した。

 ライヴ後、会場内で出演メンバーやスタッフ、関係者が集って打ち上げをする「中打ち」にも、MAD大内さんが呼んでくれて参加することができ、これまた当然初体験。さっきまでステージで演奏していたメンバーたちの側でビールをいただけるなんて終始夢を見ているようだった。「中打ち」の後もMADさんと近くのお店で時間が許すかぎり飲みながら近況報告ができて、本当に未知なる経験をし続けた貴重な1日だった。

僕が青春時代に活躍したロックスターの先輩たちは続々と還暦を迎えてる。それにしても今の60歳って若すぎないか??って、森川さんの生誕60年記念スペシャルライヴ「VOICE OF GOLD」を観ながら、心底そう感じた。ANTHEMリーダー兼ベーシストの柴田直人さんや、元ANTHEMでドラマーのMAD大内さんも、還暦を超えてるんだけど、若い頃よりももっとパワフルで、テクニカル面も熟練とは違いさらに進歩していて、驚くばかり。

ANTHEMの新作「CRIMSON & JET BLACK」を聴くと、60歳をこえたリーダーの柴田さんや森川さんが、前述の通り初の英詞で、世界同時発売を敢行するなんて、やっと50歳を少しだけ超えたばかりの僕は、刺激を受けずにはいられない!

みなさん、健康にお気をつけてこれからも末長く活躍して欲しいと切に願っています!

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