第1回:彷徨デザイナー日誌
最近、僕個人のアカウントのSNS(インスタ、FB、ツイッター)をこれまでと違うアプローチで運用することにした。
SNSは主にイメージを表現してきた。僕個人のアカウントとはいえ、ブランド自体が自分の名前を含めたシグネーチャー・ブランドなので、プライベートな部分を個人アカウントで出しすぎてもな〜なんて思って、ブランド公式アカウントと個人アカウントの境界線が曖昧になった。それが原因で個人アカウントが面白くなくなって、徐々に更新頻度も減ってきてこのところはほぼ手付かずの状態が続いていた。
じゃ、裏垢でもつくって遊ぶかとも思ったけど、芸能人じゃあるまいしアカウントを複数持つのも面倒だ。悩んだ挙句、結局SNSから離れていく自分のことは気付いてはいたけど、だからといってまた更新頻度を上げていこうっていう気にはならなかった。そしてそもそも、そのきっかけも全くといってなかった。
俗に言うSNS疲れではなく、個人アカウントとブランド公式アカウントの境目がモヤモヤが原因だ。さらにこのブログでもその時々の個人の想いを書くわけなので、交通整理ができず何が何だか本当にわからなくなってきていたのも事実。
そんなときにふと朝日新聞社が運営する言論サイト「論座」でTBS報道局記者でキャスターの金平茂紀さんの「漂流キャスター日誌」に出会った。これはTBS番組の「報道特集」のキャスターでよくテレビでお見かけする金平さんの取材日記だ。内容は日々の出来事とそれに対する主観やオブジェクションが入り混じっていて本当に面白いし読み応えがある!
「漂流キャスター日誌」に出会った瞬間から僕も日誌を書くことに決めた。その名も「彷徨デザイナー日誌」。毎日の日誌をSNSの個人アカウントに上げて、SNSで長すぎるテキストはナンなので、このブログで日誌の追加解説をしよう!そうすればようやく各種SNSを復活させることができ、このブログとの運用方法の道筋もできるかも!
ってことで、第1回「彷徨デザイナー日誌」、スタートです。
instagram : @KATSUYUKIKODAMA
facebook : Katsuyuki Kodama
twitter : @KATSUYUKIKODAMA
コロナに振り回され続けている中、コロナの政治利用で右とか左とかもうどうでも良くて、早くこの闇を脱してNew Normal〜新しい普段を掴み取りたいって切に願う。
僕たちのクリエイションを、僕たちのハッピーな思想に基づいたデザイアブルなアイテムたちを、普通の生活のなかでみんなと共有したい。
そんな渇望の念に包まれながら過ごす、5月終わりの金曜日。
Covid19, leave me alone.......
【解説】朝も晩もテレビやラジオではコロナの話題に埋め尽くされていて本当にうんざり。右寄りの放送局では右側の解説者やコメンテーターが、リベラルや左寄りの放送局では左側の人たちが、コロナをネタにして毎日ワァワァ騒ぎまくり、芸能人やお笑い芸人、若手Youtuberまでもがご意見番になって政府の政策や野党の動向にケチをつける。
コロナの最初のころは政府に忖度なしでやっとみんなものが言えるようになってきたんだなぁ〜なんて思って僕も面白がって番組を観ていたんだけど、ダイヤモンドプリンセス号、小中高校一斉休校、最初の緊急事態宣言、夜の街クラスター、GoToキャンペーン、飲食店休業要請、まん延防止等重点措置法からの緊急事態宣言とその延長、ワクチン接種のもたつき、オリンピックの開催の是非等、1年半も続くコロナ禍では、その話題ひとつひとつが国民を右か左かに二分してきた。その要因の一つは間違いなくマスコミによる偏った報道だ。
テレビやラジオはもう胸焼けを通り越して完全に食中毒の域だ。そろそろコロナから解放されて人々の対立の構図から脱出したい。そして僕たちのクリエイションの場が増えてをしっかりとお客さまにお届けできる環境に身をおきたい。
「Covid19, leave me alone.......(コロナよ、放っておいてくれ)」は僕の心の叫びだ。
砂に埋もれた原点を掘り起こしてくれた。
怒り・破壊・反体制…..。
先人の歩んできた道と同じく、不条理に対する憤りの叫びを表現していくことを決めたアイロニーな月曜日。
立ちはだかる壁を、
越えるか、壊すか、避けるか。
答えがわかったMy creation journey...
【解説】前日の日曜日の夕方、NHK BS4Kスペシャル番組として2019年5月に放映されたドキュメンタリー番組「ヨウジヤマモト~時空を超える黒~」が、地上波のNHK総合テレビで放映された。このドキュメンタリーは放映当初も相当話題になっていながら僕は観れなかったので今回の再放送の予定を知った時は嬉しかったし、放送当日を心待ちにしていた。
内容は当時いろんな人がブログやSNSで紹介していたので薄っすらとは知っていたけど、実際番組を観てみると山本耀司さんの実際の姿や言動を追いかける映像の力強さも重なって、瞬きをすることすら忘れるくらい集中して番組を拝見した。
山本耀司さんの洋服作りの原点は「怒り」だということ、その「怒り」は父を戦争で亡くし戦争未亡人となった母に育てられた自分と、裕福に育った他人との「格差」からきているということ、服を通じて世の中の不条理に対する憤りを表現していきたい、イデオロギーの表現をそろそろやってもいいかも等々、山本耀司さんはいつも不良だったとは知りつつも、その原点を山本耀司さんご自身が話す姿を映像として観ることができたのには珠玉の価値を感じ感銘を受けた。
この番組でいま僕はやらなければいけないいけないことに気づかされた。コロナという闇を覆われて色あせたかと思われた僕のアイロニーの原点を掘り起こしてくれた。
僕の創造の旅は、原点を起点にまたゆっくりと進み始めた。