KK的「私の地図」〜後編

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雑誌読み放題サービスからDLしたある週刊誌で出会った「私の地図〜あの場所に帰りたい〜」。これはいい企画だな〜!ってことで始めたKATSUYUKIKODAMA的「私の地図」、今回で最終回です!

Spot 04. パリ・3区と4区:2002年に初めて行ったフランス・パリ。旅行代理店経由ではなく当時浸透し始めていたインターネットで直接ホテルに予約を入れた。それが3区だった。その時の展示会場も3区のピカソ美術館の脇で、数日間の滞在中ほぼこのマレと呼ばれるエリアで過ごした。マレは凱旋門やオペラ界隈と比べて断然静かで、入り組んだ街並みの随所に歴史的建築物があり旧市街地を感じさせる魅力的な地区だ。パリ随一のアートやファッションの発信地であり、またLGBTQ(セクマイ)の集まるエリアで、昼夜問わずたくさんのセクマイ・カップルと遭遇する。ホテルのそばにあったセレクトショップの「レクレルール」には毎日通った。ドアは鍵が閉まってて、ブザーを鳴らすとスタッフが開けにきてくれた。緊張しながら中に入ると、最先端のトレンド商品を繰り広げる厳かな店舗内装と中性的なスタッフの格好良さに圧倒された。香水の「COMME des GARCONS 2」を試してみたくて、シュッとしてるブロンド髪で青い眼をした男性スタッフに声をかけると、返って来た言葉は「ボクの首を匂ってみて!」。お言葉に甘えて嗅がせていただくとノーマルな僕でも妙な気持ちになった(笑)。これまで15年来、パリではマレのホテルかアパートに滞在して来た。多くの時間をマレで過ごして来たんで、日用品を買うスーパーや美味しいカフェの場所はだいたいわかる。最近はディナーの場所もほぼ決まってきたけど、訪れるたびに新しい発見があるマレ。次に渡仏予定の6月もまた楽しみだ。

Spot 05. ミラノ・マルコナ通り:2012年1月に再びスタートしたパリ合同展へ出展して、3シーズン目の2013年1月にミラノのショールームMARCONA3と契約に至った。合同展のTRANOI終了後にパリのMARCONA3へサンプルを持ち込んでディスプレイ、その後それらはミラノへ送られて、マルコナ通りの最西端のショールームMARCIONA3で展示された。僕はそのセールス・キャンペーン終了後に、初めてミラノを訪れ次シーズンのコンセプトやショールームにおける商売のやり方をMARCONA3のスタッフと商談した。その時のミラノ出張の日程は3泊5日。季節は春の終わりで半袖で過ごせるくらいの気候だった。ヨーロッパの街は思ったより広くなくて1日か2日あればひと通り周回できる。ミラノの街も同様で、3日間いるだけでだいぶんミラノに詳しくなった(気がした)。ミラノの街づくりは同じヨーロッパなのにパリとは全然違ってて驚いた。ミラノは道が入り組んでいてカーブも多く建物も新旧入り混じってて整備された感がない。ん?なんだかちょっとがっかり??もちろんドゥオーモや、北側のガッレリア、ガッレリア入口の門などの建築物は美しく素晴らしいけど、その周辺の街づくりはと言えば、左右対称でもなければ統一感もない。完璧でかつ厳かで、無機質とまで言われるパリの街づくりとは明らかに違う。驚いたのはスフォルツェスコ城。四角の城壁に囲まれた中庭の真ん中に立ってぐるりと一周見渡すと、城壁の高さが右側と左側で違う!時代時代の領主で増改築を重ね、ナポレオンの侵攻で大部分が解体、その後復元されたりの繰り返しで高さ違いになったんだろうけど、城壁の高さが左右違うなんていう小っぽけなことは全然気にしないイタリア人の大らかさってものがスフォルツェスコ城からはにじみ出てる。そういいえば、建設途中に傾いた鐘楼のピサの斜塔、最上階層だけは無理やり鉛直にしてたよな(笑)。これもイタリアならでは。そんなイタリア、僕は大好きだ。

Spot 06. LA・マリーナ・デル・レイ:LAはメタル・キッズだった中学生の頃からの憧れの場所でいつかは行ってみたい場所だったんだけど、仕事でもプライベートでもなかなか行く機会に恵まれなかった。2014年夏、MARCONA3の仕事でラスベガスに行くことになり、だったら折角なんでってことでLAに寄ることにした。LAの空港に着くなり、時差ボケを吹っ飛ばしながら伝説のクラブ「Whiskey a go-go」や「ROXY」に向かい、隣接するバーの「RAINBOW」にも参拝して80年代にこの場所からムーヴメントを起こしたMOTLEY CRUEやRATT、GUN'S'N ROSESに思いを馳せた。その時は2泊しかしなかったんだけど、僕にとってのカウンター・カルチャーの聖地LAは、パリやミラノを飛び越えて一瞬にして世界で一番好きな街になった。それ以来、毎年晩夏に必ずLAに行くようになった。カラッとした空気と西海岸リゾート特有ののんびりした雰囲気の中に、しっかりと根付く最先端の音楽とトレンド・ファッションの発信地。心をゆっくりと休めるのと同時に仕事の英気を養うには絶好の場所だ。最近はベニス・ビーチそばのマリーナ・デル・レイのアパートに滞在してるんだけど、近くのスーパー「Ralphs」に車で食材を買い出しに行くときなんかはLA在住になった気分だ。提示するだけでデスカウントされる「Ralphs」のメンバーズカードで買い物する時は現地人そのもの。何より、入口でセキュリティの人に「How's going?」って挨拶され「Pretty good!」って普通に答えられた時は初っぱなから天にも昇った気分になる。LAでの日常は一瞬一瞬が常に楽しい。今年夏もまた静かな環境と穏やかな気候に包まれにLAへと旅立とう。

おわり

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