老舗ブティック KAWANO shinjuku との始まり
1950年創業。KAWANO shinjuku で8月21日までpopupを開催しています。今日はそんなKAWANOさん (以下、敬称略)のお話を。
KAWANO とお取組みが始まったきっかけは、パリのショールームNOSEASONにバイヤーがいらっしゃた事がきっかけです。
2018年秋冬シーズンの展示会、パリ出張中のデザイナーより「 今 KAWANOさんのバイヤーが展示会に来て、お取組みしたいと言ってくれたんだけど?」という電話を受けました。
新宿の長と言える老舗でファッション感度が高いことはこの業界では知れ渡っており、それでも即答ができないのには「1都市1店舗のお取組み」というファッション業界ならではの暗黙のルールがありました。
そして、学生時代に感じたKAWANO shinjukuへの緊張感と強いイメージ。今の私たちのマーチャンダイジングと合うのだろうか? という疑問もあったからです。
私の学生時代は今から20年も前の事。当時は東京コレクションも盛り上がり、5351pour les homme、alfredoBANNISTER、roarguns、FranCist_MOR.K.S、等の東京ドメスティックブランドが引率していた時代です。旬なブランドを取り扱うKAWANOに足を踏み入れると、そこは漆黒の世界。低音ボイスで迎えられる「いらっしゃいませ」に緊張したことを今でも覚えています。路面店舗に慣れていなかった事もあり、学生の私にとってKAWANO のインパクトはとても強いものでした。
とはいえ時代は変わるもの。暗黙のルールや先入観はさておき、東京で再会した時には意気投合していたのです。
海外での販売は路面店舗が多かったように、私たちはブティックと相性が良いのだと感じています。大き過ぎない規模でお客様の顔が見えるお店は、日頃から物をよく見ているスタッフが多いです。
「最近どうですか?」というブランド側の問い掛けにも具体的な返答があり、勉強になることが多々あります。
これは店舗というブランドの中核が、スタッフに継承されているからこそできる形態なのだと思います。顧客様に商品MDを含めた最善なサービスを提供したいという、皆さんの積み重ねの鍛錬だと感じます。
ファッションを楽しみたい時、ファッションをどのように楽しめば良いか悩む時、ぜひKAWANO shinjuku へ足を運んでみてください。
きっと、自分にとってのファッションを楽しめる世界があるはずです♪