コンセプト「LIVE and SURVIVE(ライヴ & サヴァイヴ)」で未知の領域へ

先日、中目黒でデザイナーやファッション業界の仲間と食事した。その日は大雨で、中目黒駅から3、4分歩いた目黒川沿い近くのお店についた時には、靴はもちろんパンツの膝あたりまでビショビショに濡れていた。僕はオフィスを出るのが少し遅れたので食事のスタートには間に合わなかったんだけど、テーブルについた時にはすでにみんな話が弾んで盛り上がっていて、そのテンションに早く追いつくために靴やパンツが濡れていることなんてすっかり忘れて、最初から酒を呑むペースをフル回転させた。

話は盛り上がり始めてるとはいえ、その内容はやっぱり「コロナ」。コロナをきっかけにしてみんなの周りも様々な変化があるらしく、ファッション業界に携わる多くの仲間たちの集合離散があちらこちらで見え始めているらしい。その場にいたメンバーの中にもこの夏や秋口に大きな転機を迎える人もいて、その原因は揃ってコロナだそうだ。

この場で何度も書いてきたけど、本当にもうコロナって奴は僕たちがこれまで積み重ねてきたキャリアやレーゾンデートル(存在価値)を、散々っぱら食い散らかしたうえ、その存在すら消し去ってしまう末恐ろしい魔物だ。今後この魔物とどれだけの期間戦い続けないとならないのか?今は未知からくる恐怖や不安に押しつぶされないよう強い気構えでいるしかない。

その日の会食は、2軒目に外国人が多く集うパブで軽く呑んでから解散。そのパブは超がつくほどの大入りで、ソーシャルディスタンスを守りながらたくさんの外国人とも話すことができて、久々にコロナのストレスから解放された楽しい夜だった。

そんな楽しい会食の余韻も冷めない7月後半、本来はオリンピック開幕のために設定された4連休に入った。オリンピックだけでなく各種イベントもことごとく延期か中止になっているのに加え、「GoToトラベル」のスッタモンダもあって、この無理やり設けられた連休は、なかなか虚しいお休みとなった。そんな無駄に長い連休があけた途端、堰を切ったかのようにファッション業界におけるネガティブなニュースが立て続けに飛び込んできた。

「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」のブランド休止や、事業再編を迫られる「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」といったニュースは、まさしくコロナの影響からだ。

イッセイミヤケはブランド休止を「新型コロナウイルスの影響ではない」と言及してはいるものの、コロナによる店舗休業などで売上が低迷し経営を圧迫していることから、来春入社を予定していた新卒者の内定を取り消したばかり。「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」のブランド休止はコロナが影響しているのは火を見るよりも明らかだ。一方、ステラ マッカートニーはコロナの影響で「他社と同じく、われわれはかつてないほど困難な局面を迎えている」とリアルなコメントを出している。

誰もが知っているブランドの休止や再編は、不穏な雰囲気がいよいよ現実になり始めた感が強く、世界規模でクリエイターたちやその会社が崖っぷちに立たされている事を浮き彫りにしてる。ファッション業界のみならず、コロナによって逆境になった業界はたくさんあって、今後の自らのビジネスをどう再構築していくか、早急な対応が迫られている。

そんな中、KATSUYUKIKODAMAとしては、7月に新カテゴリーとしてスタートした「JOGGERS and WALKERS」を拡充していて、8月にはジョガーズキャップやレザーポケット収納型エコバッグ、IRONY(アイロニー)ランチトートを続々リリースする予定だ。

さらに先日このブログでも書いた自然災害や非常時に必要な機能と性能を兼ね備えたバッグや周辺アイテムを提案する「LIVE and SURVIVE(ライヴ & サヴァイヴ)」企画 が進行中で、「生きる、そして生き残る」という直感的コンセプトの中でいろんなアイデアが炸裂中。

災害対応のアイテムなため国の基準などもあって簡単には企画は進んでいかないけれど、今週末には企画自体の輪郭が出来てきそうな勢いだ。これも進捗状況をこの場所でバンバン発信してくのでご期待いただきたい。

「LIVE and SURVIVE(ライヴ & サヴァイヴ)」企画は、昨今のサスティナブルは当然として、その先にある「生きる」ことに焦点を絞ったコンセプトをKATSUYUKIKODAMAの中でを新たに構築してこうとスタートをきった。それはコロナがきっかけでもあるし、身近で起きている集中豪雨や地震などの自然災害を目の当たりにして、もう待った無しの状態だという強い危機意識が僕の心を動かしたのだ。

今日明日にも迫りくるかもしれない自然災害に対して、これまでのように開発期間をじっくり設けてブランディングしていくといった悠長な事はやってられない。あれが必要だとかこれも欲しいと感じたら即サンプル進行。直感的コンセプトの中で直感的に行動していく。それが「LIVE and SURVIVE(ライヴ & サヴァイヴ)」のアイテムなのだ。

今日も東北の山形で集中豪雨による河川の決壊のニュースが報道された。また水害だ。まさに待った無しである。僕たちは「LIVE and SURVIVE(ライヴ & サヴァイヴ)」で未知の領域へ突き進んでいく

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